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肺炎球菌ワクチン【2】

今回は定期接種用の肺炎球菌ワクチンとは別の、もう一つの肺炎球菌ワクチンについてお話ししましょう。

そのワクチンとは、13価肺炎球菌結合型ワクチン(PCV13)、商品名はプレベナー13というもう一つの肺炎球菌ワクチンです。このワクチンは以前より主に小児で使用されいたものですが、平成26年6月から65歳以上の成人に適応拡大されました。

米国ではこのPCV13接種後に定期接種用のPPSV23(ニューモバックス)を推奨しています。理由は免役原性は高いが、血清型カバー率の低いPCV13を接種し、その6〜12か月後にPPSV23を接種することで、肺炎球菌ワクチンの予防効果を増強、拡大することが期待されています。

PCV13の安全性は、海外の報告ではPPSV23と同等と考えらえれています。

重要な点は、PCV13接種後、6か月〜4年以内にPPSV23を接種するということ、商品名で言うなら、プレベナー13接種後、6か月〜4年以内にPPSVを接種するということです。この順序を逆にすると、免役の増強効果が期待できません。またPCV接種を希望される方で注意することは、定期接種で使用されるPPSV23を既に接種されている方は、接種から1年以上の間隔が開いていることが必要です。

国内のエビデンスが十分ではないのですが、米国をはじめ、諸外国の報告を見る限り、安全に免役増強が期待できると考えます。

高齢で、COPDなどの肺疾患をお持ちの方、免役低下があり、肺炎の重篤化が予見される方には一つの肺炎予防の有効な選択肢と成り得ます。

両ワクチンとも当院にて対応しておりますから、詳細はお問い合わせください。

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