クリニックニュース

2017.02.16更新

寒いこの季節

「手足が冷たい、夏でも靴下を履いて寝ている、腹巻が手放せない、寒い日は手足が冷たく痛くなる」

などの冷えを主体として症状で訪れる患者様がいらっしゃいます。
冷えは単に冷たくて患者様が不快なだけではなく、種々の病気の原因になったり、持病の症状をより強く修飾します。
だからこそ冷えの治療が必要になってくるわけです。

snow冷えに関係する病気・症状

月経不順、無月経、月経困難症、月経前症候群(PMS)、不妊症、更年期症候群、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、関節リウマチ、腰痛、肩こり、頻尿、膀胱炎、過敏性腸症候群(IBS)、下痢、慢性疲労、不眠など

基本的に冷えの概念は西洋医学にはありません。
冷え症状で受診しんた患者様の体温を計っても決して低いわけではないのです。冷えは個人の感覚、俗に言う自覚症状ですので、体温、血圧、体重、血液データのように数値で客観的に表すのが難しいのです。
サーモグラフィーなどがあれば多少は画像的な客観的データとして評価できるのでしょうが、一般のクリニックでサーモフラフィーを備えている施設はまず無いでしょうし、保険診療も認められていません。
したがって「冷え症」という診断名もありません。症状の内容や、血液検査の結果から、自律神経失調症低血圧貧血などの病名がついて、それらの疾病に対しての治療が西洋医学的な冷え症の治療ということになるのでしょうか。

冷えの説明において重要なキーワードは、
「自立神経」
ですね。
自立神経という言葉を使うことで、冷えのメカニズムを西洋医学的観点から比較的論理的に説明できるのです。
自立神経は体温調節に関わる重要なファクターです。
汗腺の調整、エネルギー代謝は副交感神経と交感神経からなる自律神経のバランスで調節されています。
自律神経によって寒い時には熱を産生し、暑い時には熱を放出することによって体温を一定に保っています(恒常性)。
したがって
自律神経を乱すことが冷え症の原因となりえます。
過剰な冷暖房食生活の乱れ不摂生ストレスなど何でもいいわけです。

そうなるとどんな治療が奏功するかといえば、
乱れた自立神経を元に戻すことが治療の柱となってくるわけです。
先にも述べましたように、西洋医学では冷えの概念がないことから、有効な治療エビデンスの蓄積が乏しいのです。貧血の改善など、対象的には有効な治療があるにしても、根本的な治療で重要になってくるのが東洋医学、そう漢方を使用した治療です。

burn私どもも冷え症・冷え性の治療には漢方での治療を積極的に取り入れています。

気虚:エネルギー不足によって、熱が生まれにくくなっている、の場合
十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)
人参養栄湯(にんじんようえいとう)
などを使用します。

瘀血:血液の流れや働きに障害が起こり、熱が運ばれにくくなっている、場合
当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)
温経湯(うんけいとう)
加味逍遙散(かみしょうようさん)
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
などを使用します。

水毒:体の水分ん量が多かったり、偏ったりしているため、水分がたまっているところに冷えが起きている、場合
苓姜朮甘湯(りょうきょうじゅつかんとう)
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
などを使用します。

冷えは冬だけの病気ではありません。夏場の冷房も含めて通年性の病気です。
室内温度の調節、バランスの良い食事や運動やストレッチ、ヒートテッックのような高機能繊維を使った衣料など、衣食住、生活習慣を見直し、冷え症を克服していきましょう。
私どもも医療でお手伝いさせていただきますburn

投稿者: 新宿トミヒサクロスクリニック

  • Doctor's File ドクターズファイル vol.8414 三浦崇幣院長 新宿トミヒサクロス クリニック(新宿区/新宿御宛)
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