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花粉性皮膚炎:アレルギー、接触皮膚炎、アトピー、蕁麻疹、女性

花粉性皮膚炎と言う病気をご存知でしょうか?
花粉の季節、肌にかゆみを訴えらえる患者様も多いのではないでしょうか。

flower2特徴
花粉性皮膚炎はスギ花粉が皮膚に直接接触して起こる空気伝搬性接触皮膚炎です。スギ花粉による皮膚炎の発症機序はスギ花粉特異的IgEを介した遅発型反応であると言われています。
典型的なアレルギー性接触皮膚炎とは異なり、丘疹、水疱が混在する多彩な湿疹局面は通常形成されません。
初発疹は、赤みが強く境界が鮮明な蕁麻疹様の浮腫性紅斑です。
若い女性での発症が多く、基礎疾患にアトピー性皮膚炎が存在すると全身の多彩な紅斑、丘疹を発現し、増悪因子として働きます。

flower2診断
初発疹は、赤みが強く境界が鮮明な蕁麻疹様の浮腫性紅斑
鑑別診断
sheepアレルギー性接触皮膚炎:点眼薬、化粧品、毛染めなど
sheep刺激性皮膚炎:洗剤
sheep脂漏性皮膚炎
sheep酒さ
など

flower2治療
抗ヒスタミン薬が用いられますが、炎症が高度な場合は中等度程度までのステロイド外用薬もしくはタクロリムス外用薬が用いられます。
炎症が消退してから、ヒルドイトソフト軟膏、白色ワセリン、亜鉛華軟膏などの保湿剤が使用されます。
根本的な治療はないので、花粉の付着した衣類などを着用しないよう、洗濯、乾燥などに注意を払うことは重要です。

flower2予防
花粉アレルゲンは角層を通過できないので、スキンケアにより角層バリア機能を保つことが重要です。
過度の皮膚の洗浄、化粧、シャンプー、リンスなどバリアを障害するようなことは控えましょう。

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