骨密度検査:骨塩定量検査、骨粗鬆症
日本における骨粗鬆症患者の人数は推定1280万人と言われています。そのうち治療を受けている患者様は、女性で17~34%、男性で4~8%であり、治療を必要としている人が治療を受けていないという大きな治療ギャップが骨粗鬆症では存在しています。
骨粗鬆症の治療ギャップを埋めるためには検診による早期診断・早期治療が重要であるが、検診は必ずしも骨折リスクの高い高齢者が対象となっておらず、しかも受診率が低い。その理由として考えられるのは、高齢者が骨粗鬆症の検診対象になっていないことに加えて、そもそも骨粗鬆症検診の実施率が低いことです。
市町村における骨粗鬆症検診の現在の実施率は61%であり、すべての市町村で実施されているわけではないのです。
更には、骨粗鬆症性骨折後も治療されていない場合が多いこと、骨粗鬆症と診断され、治療を受けていてもアドヒアランス(治療継続割合)が低いことも治療ギャップの大きな原因となっています。
80~90歳代ほど骨折・転倒が要介護原因になってきていることより、適切に骨粗鬆症の治療を進めることで、健康長寿の効果も期待されます
「年だからしょうがない」と諦めないで高齢者の検診を推進し、骨粗鬆症の予防と治療に取り組む事で、80歳、90歳の高齢者であっても人生の最後まで骨折知らずで自分らしく暮らせるようになると確信しております。
当院のある新宿は「若者の街」といったイメージあるかもしれませんが、多くの高齢者が在住しており、当院でも多くの高齢者の患者様の治療にあたっております。
骨折を予防し、地域の皆様の健康長寿の一助となるよう
当院ではこの度骨粗鬆症の診断のため骨密度検査:骨塩定量検査を導入いたしました
これからは、生活習慣病の診察とともに、
骨の健康に配慮することが患者様のおADL/QOLを維持する上で重要です。
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早い段階から検査を実施し、
適切な生活指導や薬物療法を行うことが、骨折リスクの低減につながります
骨折危険因子としての生活習慣病:糖尿病、高血圧、脂質異常症、心血管疾患、メタボリック症候群、慢性腎臓病、慢性閉塞性肺疾患、閉塞型睡眠時無呼吸症候群、睡眠障害
若年から高齢者を問わず、当院のかかりつけの患者様をはじめ、ドック、検診の患者様にも是非ご利用いただき、早期から骨の健康に留意し、骨粗鬆症の治療を含め、患者様の健康長に貢献できれば幸甚でございます