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高齢者糖尿病の血糖コントロール

超高齢化社会が加速度的に進んでいる日本において、高齢者糖尿病患者の増加もその例に漏れません。
高齢者は心身機能の個人差が著しく、そのため高齢者の血糖コントロールは、これまでのHbA1cを7以下にコントロールすることを目標とした紋切型の治療では、重症低血糖を来し易い等の諸問題がございました。
そのためエビデンスのある高齢者糖尿病患者のクリアカットな糖尿病のコントロール指標が求められていた訳です。

この度、高齢者糖尿病の治療向上のための日本糖尿病学会と日本老年医学会の合同員会より「高齢者糖尿病の血糖コントロール目標」が発表されております。
今回はこの

「高齢者糖尿病の血糖コントロール目標」

をご紹介いたします。

表でお示しするのが最も理解し易く、以下にお示しいたします。

高齢者糖尿病の血糖コントロール目標(HbA1c値)

この表の基本的な考え方は、以下の通りです。
•  血糖コントロール目標は患者の特徴や健康状態:年齢、認知機能、身体機能(基本的ADLや手段的ADL)、併発疾患、重症低血糖のリスク、余命などを考慮して個別に設定すること。
•  重症低血糖が危惧される場合は、目標下限値を設定し、より安全な治療を行うこと。
• 高齢者ではこれらの目標値や目標下限値を参考にしながらも、患者中心の個別性を重視した治療を行う観点から、図に示す目標値を下回る設定や上回る設定を柔軟に行うことを可能としたこと。

私どものクリニックにも多くの高齢者糖尿病患者様が来院されます。
この最新の提案に基づき、高齢者の糖尿病患者様により安全で効果的な治療の提供をこころがけて参ります。

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