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生活習慣病を発症しやすい年齢は?年齢別の健康リスクについて解説

生活習慣病は、中高年になってから起こる病気というイメージを持たれがちですが、実際には年齢に関係なく発症する可能性があります。

10代や20代でも食生活の乱れや運動不足、不規則な生活が続くことで、将来の生活習慣病リスクが高まることがあります。

生活習慣病を予防するためには、年齢ごとの健康リスクや予防方法を正しく理解しておくことが大切です。

この記事では、年齢ごとの生活習慣病のリスクについて解説しています。

年齢ごとの予防方法などもまとめているため、ぜひ参考にしてみてください。

生活習慣病とは

ハートのブロックに聴診器を当てている様子

生活習慣病とは、毎日の食事・運動・睡眠・喫煙・飲酒といった生活習慣が、発症や進行に深く関わる病気の総称です。

特定の原因だけで起こるのではなく、長年の生活の積み重ねが体に影響し、少しずつ不調が現れてくる点が特徴です。

生活習慣病は、以前は『成人病』と呼ばれていました。

しかし、食生活の変化や運動不足などの影響により、若い世代でも発症するケースが見られるようになったため、年齢に関係なく使える『生活習慣病』という名称が用いられるようになりました。

発症には生活習慣だけでなく、遺伝的要因や生活環境なども関係すると考えられています。

また、生活習慣病の多くは、初期の段階では自覚症状が出にくい傾向があります。

そのため、気づかないうちに体への負担が重なり、ある日突然、重い症状として現れることも少なくありません。

生活習慣病を予防するためには、日々の生活習慣を見直すことが大切です。

生活習慣病は何歳から?発症年齢は?

生活習慣病で入院している高齢者

生活習慣病は中高年になってから起こる病気という印象を持たれがちですが、実際には年齢に関係なく発症する可能性があります。

ここでは、生活習慣病の発症年齢について解説します。

最も多い発症年齢は60代以上

生活習慣病は、年齢を重ねるにつれて発症しやすくなる傾向があります。

平成28年度に行われた生活習慣病10疾患の有病者数の調査では、60〜64歳が最も多く、次いで65〜69歳、55〜59歳が多いという結果になりました。

(参考:生活習慣病の罹患状況調べ(平成28年度)

特に60代以降では長年の生活習慣による体への負担が蓄積しやすく、糖尿病や高血圧症、心臓や脳の病気などが見つかるケースが増えてきます。

若い頃は多少無理をしても体調を崩しにくい場合がありますが、その影響が中高年になってから表面化することも少なくありません。

早期発見・早期治療のためには、症状がなくても定期的に検査を受け、自分の体の状態を把握することが大切です。

生活習慣病は10代でも発症することがある

生活習慣病は高齢者だけの問題ではなく、10代などの若い年齢でも発症することがあります。

原因としては、運動不足や不規則な生活、栄養バランスの偏りなどが関係していると考えられています。

外で体を動かす機会が減り、夜更かしや朝食を抜く習慣が続くことで、体のリズムが乱れやすくなってしまうのも原因の一つです。

さらに甘い飲み物を頻繁に飲む、脂っこい食事に偏るといった食習慣も、体に負担をかける要因になります。

若い年齢では体調の変化に気づきにくく、「まだ大丈夫」と思ってしまいがちですが、知らないうちに生活習慣病のリスクが高まっていることもあります。

早い段階から健康的な生活習慣を意識することが、将来の健康を守るうえで重要になるでしょう。

生活習慣病の年齢別健康リスク

医師に手を支えられている高齢者

生活習慣病のリスクは、年齢とともに少しずつ形を変えながら高まっていきます。

ここでは10代から60代以上まで、年代ごとに考えられる健康リスクについて解説します。

10代の健康リスク

10代は成長期で体力もあり、病気とは無縁だと考えられがちです。

しかし、近年は生活環境の変化により、生活習慣病につながるリスクを抱えるケースも見られます。

外で体を動かす機会が少なく、長時間のスマートフォンやゲームによる座りがちな生活が続くと、消費エネルギー量が減少しやすくなります。

また、甘い飲み物や間食が多い食生活、朝食を抜く習慣なども体への負担となるでしょう。

こうした状態が続くと、肥満や血糖値の乱れにつながりやすく、将来の生活習慣病の土台を作ってしまう恐れがあります。

10代の肥満は、大人になってからも影響が残りやすいため注意が必要です。

20代の健康リスク

20代は進学や就職、一人暮らしの開始など、生活が大きく変化しやすい時期です。

その影響で食事の内容が偏ったり、外食や簡単な食事が増えたりすることがあります。

夜更かしや不規則な生活リズムも重なり、体のバランスが乱れやすくなる年代といえるでしょう。

この時期は自覚症状がほとんどないため、多少の体調不良を軽く考えてしまいがちです。

しかし、運動不足や栄養の偏りが続くと、血糖や脂質に関する異常(糖尿病や脂質異常症など)が起こりやすくなります。

また、過度なダイエットや飲酒習慣によって、体に必要な栄養が不足するリスクもあります。

30代の健康リスク

30代は生活習慣病の入り口ともいわれる年代です。

主に基礎代謝の低下やホルモンバランスの変化などにより、体質変化が現れ始めることで、脂質異常症や糖尿病、鉄欠乏性貧血・PMSの悪化などのリスクが高まります。

特に30代後半になると、これまで正常だった数値に変化が見られ始めることも少なくありません。

仕事・育児によるストレスや運動不足、カロリーの多い食事などが積み重なりやすい年代でもあるため、体調の変化に注意が必要です。

30代のうちに積み重なった負担は、40代以降の病気の発症リスクを高める要因となり、見えにくいリスクが進行しやすい時期ともいえます。

40代の健康リスク

40代になると、これまでの生活習慣の影響がはっきりと体に現れやすくなります。

仕事の忙しさやストレスが続き、運動不足や睡眠不足が重なることで、体調の変化を感じる人も増えてきます。

この年代では、内臓脂肪が増えやすくなり、体型の変化をきっかけに健康への不安を抱くことも少なくありません。

特にメタボリックシンドロームや脂質異常症、高血圧、糖尿病などには注意が必要です。

また、不調を年齢のせいだと考えて放置してしまうと、知らないうちに病気が進行していることもあります。

40代は、リスクが目に見え始める重要な節目の年代といえるでしょう。

50代の健康リスク

50代では、生活習慣病を発症する人がさらに増える傾向があります。

これまでの蓄積が表面化しやすく、血圧や血糖、脂質の異常がはっきりと指摘されるケースも多くなります。

体力の低下を感じやすくなり、疲れが抜けにくいと感じる人も増えてくるでしょう。

また、筋肉量や骨密度が低下しやすくなることで、転倒やけがのリスクも高まります。

特に高血圧や糖尿病、動脈硬化、心血管疾患、骨粗鬆症などに注意が必要です。

生活習慣病が進行すると、心臓や脳の病気につながる可能性もあるため、健康への影響がより大きくなりやすい年代といえます。

60代以上の健康リスク

60代以上になると、生活習慣病を複数抱える人も増え、病気同士が影響し合うリスクが高まります。

高血圧や糖尿病が進行することで、心臓や脳、腎臓などに負担がかかりやすくなります。

その結果、心筋梗塞や脳卒中のリスクが増加する点に注意が必要です。

さらに筋力や骨密度の低下により、転倒や骨折のリスクが増える点にも注意しなくてはいけません。

一度のけがが、寝たきりにつながる場合もあります。

長年の積み重ねが結果として現れやすい時期といえるでしょう。

生活習慣病の年齢別予防方法

血糖値測定器、薬、聴診器などの医療器具

生活習慣病は年齢に合わせた対策を行うことが大切です。

ここでは、年齢別の生活習慣病の予防方法について解説します。

10代の予防方法

10代は生活習慣病を防ぐための土台を作る年代です。

この時期は成長を妨げないことを前提として、生活リズムを整えることが大切です。

夜更かしや食事を抜く習慣が続くと、体のリズムが乱れ、将来の健康にも影響しやすくなります。

食事では、糖分や脂質に偏らず、栄養バランスの整った食事を摂ることが大切です。

特に甘い飲み物やスナック菓子を習慣的に摂ると、肥満につながりやすくなります。

また、運動については、激しいトレーニングよりも、外で体を動かす遊びや部活動などを楽しみながら続けることがポイントです。

無理なく続けられる習慣を身につけることで、将来の生活習慣病の予防につながります。

20代の予防方法

20代で意識したいのは、食事・運動・睡眠の基本を崩さないことです。

外食や簡単な食事が増えがちな場合でも、野菜やたんぱく質を意識して選ぶことで栄養の偏りを防げます。

また、仕事や学業で忙しくても、日常の中で歩く時間を増やすなど、軽い運動を取り入れると良いでしょう。

さらに、自分の体調や体重の変化に目を向け、健康診断の結果を把握しておくことも大切です。

30代の予防方法

30代は仕事や家庭での役割が増え、生活が忙しくなりやすい年代です。

そのため、気づかないうちに運動不足や食生活の乱れが続いてしまうことがあります。

この時期の予防では、無理なく続けられる生活習慣の改善を意識することが大切です。

食事では、量だけでなく内容を見直し、脂っこい食事や間食が多くなっていないかを振り返りましょう。

また、睡眠不足やストレスが続くと体調を崩しやすくなるため、休養を軽視しないことも予防につながります。

40代の予防方法

40代になると、健康診断で数値の変化を指摘される人が増えてきます。

この年代の予防では、検査結果をきっかけに生活を見直す姿勢が大切です。

食事は外食や加工食品に偏らず、できる範囲で和食中心の食事を心がけましょう。

ウォーキングや軽い筋トレなど、体力に合わせた軽い運動を習慣にすることもポイントです。

また、仕事や家庭のストレスをため込みやすい年代でもあるため、気分転換や休息の時間を確保することも、生活習慣病の予防につながります。

50代の予防方法

50代は、これまでの生活習慣の影響が体に現れやすい年代です。

健康診断を定期的に受け、血圧や血糖値などの変化を把握することが重要になります。

運動面では、筋力を維持することが大切になります。

下半身を中心とした軽い筋トレや歩行習慣を取り入れ、筋力を落とさないようにしましょう。

食事では、塩分や脂質を摂りすぎないよう注意しつつ、必要な栄養をしっかり摂ることがポイントです。

60代以上の予防方法

60代以上では、健康を守るために「無理なく継続する」ことが重要になります。

体力や体調には個人差があるため、若い頃と同じ方法を続けようとすると負担になる場合もあります。

自分の健康状態に合った運動を行うことが大切です。

運動は散歩やストレッチなど、日常生活に取り入れやすい内容がおすすめです。

食事では、たんぱく質やビタミンなどを意識し、食事量が減りすぎないよう注意しましょう。

また、体調の変化を感じたときに相談できるかかりつけ医を持ち、定期的に通院・相談することも予防につながります。

生活習慣病を予防するポイント

栄養バランスの整った食事

生活習慣病を予防するためには、毎日の習慣を少しずつ整えることが大切です。

健康的な生活習慣でも続けられないと意味がないため、できるところから、続けやすい形で取り入れてみましょう。

具体的なポイントとしては、以下が挙げられます。

  • 食事のバランスを整える
  • 塩分・糖分・脂質を摂りすぎない
  • 運動を習慣化する
  • 長時間の座りっぱなしを減らす
  • 睡眠の質と時間を確保する
  • ストレスをため込まない
  • 飲酒量を見直す・休肝日を作る
  • 禁煙する
  • 健康診断を定期的に受ける

上記の生活習慣を取り入れることで、生活習慣病のリスクとなり得る要素(食べ過ぎ・運動不足・睡眠不足・ストレスなど)を回避できます。

可能な範囲で健康的な生活習慣を意識しながら、定期的に健康診断を受けることが生活習慣病の予防につながるでしょう。

まとめ

生活習慣病は、特定の年齢だけに起こる病気ではなく、若い頃からの生活の積み重ねが深く関係して起こるものです。

10代・20代では将来に向けた土台作りが重要で、30代以降は少しずつ体の変化が現れやすくなります。

40代・50代では健康診断の結果をきっかけに見直しを行い、60代以上では無理なく続けられる健康管理が大切になります。

年齢ごとの特徴を理解し、今の自分に合った生活習慣を意識することが、生活習慣病の予防につながるでしょう。

新宿トミヒサクロスクリニックでは、日本消化器内視鏡学会 専門医・指導医による診療を行っています。

各種健康診断にも対応しているため、生活習慣病が気になっている方はぜひ当院までご相談ください。

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