新着情報

コラム

胃カメラ費用はいくら?保険診療・自由診療の違いや負担を抑える方法を紹介

胃カメラ費用を調べると、同じ『胃カメラ』でもクリニックによって金額が幅広く表示され、かえって不安になる方も少なくありません。

費用の仕組みは、保険診療か自由診療(自費)かによって仕組みが異なり、さらに鎮静(眠る薬)を使うかどうか、生検(病理検査)やピロリ菌検査を追加するかで自己負担が変動します。

検査当日に所見が見つかれば、その場で追加検査が行われることもあり、事前に想定していない金額になるケースも。

また、胃だけでなく大腸の症状がある場合などは、胃カメラと大腸カメラを同日に受ける選択肢も考えられます。

通院回数を減らせる一方で、前処置(下剤)や処置の有無により総額が変わるため、目安を知っておくと安心につながるでしょう。

この記事では、胃カメラ費用の相場と内訳、胃カメラと大腸カメラ同日検査の費用目安、負担軽減につながる方法、よくある質問を紹介します。

胃カメラの費用相場

計算機と聴診器

胃カメラ費用は『検査だけの料金』と考えられがちですが、実際には保険が使えるかどうか、鎮静(眠る薬)の有無、生検(病理検査)やピロリ菌検査の追加などで自己負担が変動するとされています。

症状がある場合は医師の判断で保険診療となるケースが多い一方、健診や人間ドック目的では自由診療(自費)になるのが一般的です。

ここでは、胃カメラの費用相場を保険診療と自由診療の場合に分けて紹介します。

保険診療の場合

胃カメラが保険診療として行われるのは、医師が診断や治療のために必要と判断した場合です。

例えば胃痛や胸やけ、吐き気などの症状があるときや、健康診断・人間ドックで異常を指摘され精密検査が必要とされた場合に実施されます。

胃の病気の既往があり、経過観察として内視鏡検査が必要となるケースも保険診療になります。 

以下は、保険診療の場合の胃カメラの費用相場をまとめた表です。

1割負担 3割負担
麻酔なしの胃カメラ(鎮静なし) 1,140円程度 3,420円程度
麻酔ありの胃カメラ(鎮静あり) 1,147〜1,193円程度(1,140円+7〜53円) 3,440〜3,580円程度(3,420円+20〜160円)
胃カメラ+病理検査 ・麻酔なし:2,460円程度(1,140円+1,320円)
・麻酔あり:2,467〜2,513円程度(1,140円+1,320円+7〜53円)
・麻酔なし:7,380円程度(3,420円+3,960円)
・麻酔あり:7,400〜7,540円程度(3,420円+3,960円+20〜160円)
胃カメラ+ピロリ菌検査 ・麻酔なし:1,810〜2,140円程度(1,140円+670〜1,000円)
・麻酔あり:1,817〜2,193円程度(1,140円+670〜1,000円+7〜53円)
・麻酔なし:5,420〜6,420円程度(3,420円+2,000〜3,000円)
・麻酔あり:5,440〜6,580円程度(3,420円+2,000〜3,000円+20〜160円)

保険診療で胃カメラを受ける場合、費用は『胃カメラ検査の料金』に、鎮静(麻酔)や病理検査(生検)、ピロリ菌検査などの追加検査が上乗せされる形で決まります。

胃カメラ検査の診療報酬点数は1,140点(1点=10円)とされ、自己負担が3割の場合は3,420円程度、1割の場合は1,140円程度が目安です。

鎮静を使用する場合は追加費用がかかり、さらに生検を行うと病理検査の費用が加算されます。ピロリ菌検査も検査方法により費用が異なり、追加額に幅がある点に注意が必要です。

表の金額は検査料・追加検査料の目安であり、実際の支払いには初診料・再診料や薬剤費などが別途かかるため、総額は受診状況や検査内容によって変動します。

自由診療(自費)の場合

自由診療(自費)で胃カメラを受けるのは、症状がなく健康診断・人間ドックの一環として行う場合など、保険適用外の目的で検査を希望するときです。

医療機関によって料金設定が異なるため、同じ胃カメラでも費用に幅が出やすい点が特徴だといえるでしょう。

費用の決まり方は保険診療と同じで、『胃カメラ検査の基本料金』に、鎮静(麻酔)や病理検査(生検)、ピロリ菌検査などの追加検査の有無によります。

以下は、自由診療の場合の胃カメラの費用相場をまとめた表です。

費用相場
麻酔なしの胃カメラ(鎮静なし) 10,000〜20,000円程度
麻酔ありの胃カメラ(鎮静あり) 15,000〜30,000円程度
胃カメラ+病理検査 25,000〜60,000円程度
胃カメラ+ピロリ菌検査 19,000〜33,000円程度

自由診療では、検査費用が医療機関ごとに異なり、鎮静の有無や追加検査の内容によって総額が変動します。

費用相場は、麻酔なしの胃カメラで10,000〜20,000円程度、麻酔ありでは15,000〜30,000円程度です。

さらに、生検(病理検査)を行う場合は25,000〜60,000円程度、ピロリ菌検査を含む場合は19,000〜33,000円程度など、追加検査の内容によって総額が大きく変動します。

特に、生検(病理検査)を伴う場合は費用の幅が大きく、事前に『追加検査が必要になった場合の費用の扱い』まで確認しておくことが重要です。

また、自由診療では『検査料金』に含まれる範囲が医療機関で異なります。初診料・再診料、薬剤費、結果説明料などが別途かかることがあります。

検査当日の所見によって追加の検査や処置が行われる可能性もあるため、料金表に加えて説明を受けたうえで選ぶと、「いくらかかるのか」という不安の軽減につながるでしょう。

胃カメラと大腸カメラを同時に受けた場合の料金

腸のイラストをお腹部分に当てた女性

胃カメラと大腸カメラは、同じ日に続けて行うことが可能です。

医師が必要と判断するケースには、胃の症状と腸の症状が同時にある場合や、健康診断などで便潜血反応が陽性になった場合などです。

便潜血反応が陽性の場合、精密検査の中心は大腸カメラですが、胃痛や胸やけなど上部消化管の症状がある、貧血や体重減少がみられるなど、胃の評価も必要と判断される場合には、胃カメラと大腸カメラを同日に行うこともあります。

また、「一度の受診でまとめて確認したい」「検査を受ける回数を減らしたい」といった希望から、同日検査が選択されることもあります。

以下は、胃カメラと大腸カメラを同時に受けた場合の費用相場をまとめた表です。

保険診療(3割負担の場合) 自由診療
胃カメラ+大腸カメラ 12,000〜17,000円程度 35,000〜60,000円程度
胃カメラ+大腸カメラ+病理検査 12,000〜17,000円に3,960円が追加 追加費用が発生することがある(医療機関により異なる)
胃カメラ+大腸カメラ+ピロリ菌検査 12,000〜17,000円に2,000〜3,000円が追加 追加費用が発生することがある(医療機関により異なる)
胃カメラ+大腸カメラ+ポリープ切除 2〜3万円台になることがある 追加費用が発生することがある(医療機関により異なる)

胃カメラと大腸カメラを同日に受ける場合、費用は『同日検査(観察のみ)の基本料金』に、所見や目的に応じた追加検査・処置が上乗せされる形で決まります。

保険診療(3割負担)では12,000〜17,000円程度が目安で、生検(病理検査)が加わると3,960円、ピロリ菌検査が加わると2,000〜3,000円が追加されます。

ポリープ切除まで行う場合は金額が大きく変動し、2〜3万円台になることもあるでしょう。

一方、自由診療(自費)は医療機関ごとに料金設定が異なり、同日検査だけでも35,000〜60,000円程度と幅があります。

追加検査や処置が必要になると費用が増えることもあるため、予約時に『料金に含まれる範囲』と『追加費用の扱い』を確認しておくと安心です。

胃カメラの費用負担軽減につながる方法

人差し指を立てる医師

胃カメラの費用は、保険診療か自由診療かに加え、鎮静(麻酔)の有無や追加検査の内容によって変動します。

思っていたよりも高額になることもあるため、事前に制度や受け方を知っておきましょう。

ここでは、胃カメラの費用負担軽減につながる方法を紹介します。

自治体・職場健診の枠を使う

胃カメラの費用負担を抑えたい場合、まず検討したいのが自治体の胃がん検診や職場健診(健康保険組合の補助)の枠を利用する方法です。

自治体の胃がん検診では、胃内視鏡検査(胃カメラ)が対象となることがあり、50歳以上は2年に1回の受診が推奨されています。

定期的に受けられる制度として設計されているため、費用負担を抑えつつ、計画的に胃の状態を確認しやすくなるでしょう。

また、会社員の方は、職場健診や健康保険組合が実施する生活習慣病予防健診・人間ドック補助の対象として、胃の検査(胃部X線や胃カメラ)が組み込まれている場合があります。

特に、健康保険組合によっては、胃の検査を『一次検診』として費用補助する制度を設けていることもあります。

ただし、自治体・職場健診には対象年齢や受診間隔、指定医療機関、予約時期(定員制)などの条件があるため、申し込み前に要件を確認することが大切です。

制度の枠を上手に使うことで、自己負担を抑えながら必要な検査につなげやすくなります。

保険診療の適応を満たす形で受ける

胃カメラの費用を抑えるうえで重要なのは、保険診療が適用される条件を正しく理解することです。

保険診療で胃カメラを受けられるのは、医師が診断や治療のために必要と判断した場合に限られます。

胃痛、胸やけ、吐き気、つかえ感、黒色便などの症状がある場合や、貧血・体重減少がみられる場合は、消化管の評価として胃カメラが選択されることがあるでしょう。

また、症状がなくても、健康診断や人間ドックで異常を指摘され、精密検査として胃カメラが必要と判断された場合は、保険診療として扱われることがあります。

一方で、異常がなく「念のため受けたい」「定期的に確認したい」といった健康確認目的の胃カメラは、原則として保険適用外となるため、自由診療(自費)になる点に注意が必要です。

保険診療で受けるかどうかは、検査を受ける側が選ぶというより、受診時の症状や健診結果、診察内容をもとに医師が総合的に判断します。

費用を抑えたい場合でも、症状や気になる点、健診で指摘された内容を正確に伝え、必要性に応じて検査を受けることが大切です。

高額療養費制度を活用する

胃カメラの費用負担を抑える方法として、一定の条件を満たす場合は高額療養費制度の活用も検討できます。

高額療養費制度は、1ヶ月(1日〜末日)の医療費の自己負担額が上限(自己負担限度額)を超えたときに、超えた分が払い戻される仕組みです。

上限額は年齢や所得区分によって異なり、同じ月に複数の医療機関を受診した場合でも、条件を満たせば世帯で合算できます。

胃カメラ単体では自己負担が上限額に届きにくいものの、同じ月に大腸カメラやポリープ切除、入院、手術などが重なった場合は、制度の対象になることがあります。

また、医療費が高額になることが事前に分かっている場合は、『限度額適用認定証』を申請するのがおすすめです。

医療機関の窓口で提示すると、支払いが自己負担限度額までに抑えられ、あとから払い戻しを待つ必要がありません。

ただし、高額療養費制度は月ごとに計算されるため、検査や治療が月をまたぐと自己負担限度額も月ごとに適用される点に注意が必要です。

医療費控除を使う

医療費控除も、胃カメラの費用負担軽減につながる方法のひとつです。

医療費控除は、1年間(1月〜12月)に支払った医療費が一定額を超えたときに、確定申告で所得控除を受けられる制度です。本人だけでなく、生計を一にする家族の医療費も合算できます。

対象となるのは、診察や検査、治療にかかった費用のほか、通院のための公共交通機関の交通費などです。

健康維持目的の人間ドックや健診の費用は原則として控除対象になりませんが、健診で異常が見つかり、治療や精密検査につながった場合は、医療費控除の対象となることがあります。

申告の際は、医療機関の領収書や『医療費控除の明細書』などが必要になります。検査が複数回にわたる場合や家族の医療費をまとめて管理したい場合は、領収書や支払い履歴を早めに整理しておくと手続きがスムーズです。

自費の場合は病院選びに注意する

自由診療(自費)で胃カメラを受ける場合は、医療機関ごとに料金設定が異なるため、事前に内容を確認して選ぶことが大切です。

特に、同じ『胃カメラ料金』でも、診察料や結果説明、鎮静(麻酔)、画像データの提供などが料金に含まれるのか別途かかるのかで、総額が変わることがあります。

また、追加検査(生検・病理検査、ピロリ菌検査など)が必要になった場合の費用や、当日に保険診療へ切り替わる可能性があるかも確認しておくと安心です。

検査後の説明体制や、鎮静を使用した場合の帰宅制限なども含め、費用だけでなく受けやすさや安全面も踏まえて選ぶとよいでしょう。

経鼻内視鏡で費用を抑えられる場合もある

経鼻内視鏡(鼻からの胃カメラ)は、嘔吐反射が起こりにくく、鎮静(麻酔)を使わずに受けやすい方法のひとつです。そのため、鎮静を希望しない場合や、鎮静が医学的に勧められない状況では、費用負担を抑えられる可能性があります。

ただし、経鼻内視鏡を選べば必ず安くなるわけではありません。

鼻の状態(鼻炎・鼻腔が狭いなど)によっては経鼻での挿入が難しく、途中で経口に切り替わる場合があります。

また、経鼻でも局所麻酔薬や血管収縮薬を使用することがあり、医療機関の方針や使用薬剤によって費用は変動します。

さらに、鎮静を使用するかどうかは、苦痛の程度や既往歴、服薬状況などを踏まえて医師が判断するため、『経鼻=鎮静不要』とは限りません。

費用面でのメリットを期待する場合は、検査方法(経鼻・経口)と鎮静の有無を含めて、事前に料金の扱いを確認したうえで、自分に合った方法を選ぶことが大切です。

まとめ

胃カメラは『どの目的で受けるか』によって費用の考え方が変わります。

症状や健診結果に基づいて保険診療となる場合と、健康確認を目的とする自由診療では、自己負担の仕組みが異なります。

さらに鎮静の有無や追加検査の必要性で金額が動くため、事前に検査を受けるクリニックに確認しておくと安心です。

受診期限が決まっている健診枠などを活用すれば、先延ばしを防ぎながら計画的に検査を受けやすくなるでしょう。

新宿トミヒサクロスクリニックでは、症状や検診結果を踏まえて患者様一人ひとりに適した検査方法を提案し、費用面も含めて事前にきちんとご説明したうえで進めます。

胃カメラが初めてで不安な方も、まずはお気軽にご相談ください。

ページトップへ