胃カメラと大腸カメラを同時に受けるデメリットはある?メリット・費用・所要時間も解説
「胃カメラと大腸カメラは同時に受けられるの?」
「同日検査のメリット・デメリットって?別々と同時、どっちの方が良い?」
「胃腸の調子が気になるけど、検査の負担がなるべく減らしたい」
こんな疑問やご希望をお持ちの方は多いでしょう。
胃カメラ(胃内視鏡検査)と大腸カメラ(大腸内視鏡検査)は、設備や体制が整った医療機関であれば、同日に受けることが可能です。
この記事では、同日検査を検討している方が気になるメリット・デメリットや検査の流れ、費用目安などを詳しく解説します。
胃カメラや大腸カメラは、胃がんや大腸がんといった重大な病気の早期発見に有効な検査です。
同日検査を迷っている方は、ぜひ記事をチェックしてみてください。
胃カメラと大腸カメラは同日検査(同時検査)が可能
胃カメラと大腸カメラは、検査準備や流れで共通している部分が多く、同時に検査することが可能です。
「同時」といっても、胃カメラと大腸カメラを同時進行で行うわけではありません。胃カメラを先に行い、その後に大腸カメラを実施するなど、同日に順番で検査します。
同じ日に検査を行うことで、食事制限や通院回数、検査で不安や緊張を感じる回数を減らすことができ、忙しい方も1日で胃と大腸の状態を詳しく調べられます。
当院では、胃カメラと大腸カメラの同日検査を実施しています。
胃カメラと大腸カメラの同日検査のメリット

まずは、胃カメラと大腸カメラを同日に行うメリットを紹介します。
食事制限が1回だけでいい
同日検査の大きなメリットが、食事制限が一度で済む点です。
胃カメラと大腸カメラは検査前に食事制限や絶食が必要で、検査後も食事内容には注意が必要になります。
特に大腸カメラの場合は腸内をきれいにする必要があり、検査の3日前から食物繊維や脂っこい食事を避けるなど、食べ物や飲み物が制限されます。
別々に受ける場合は食事制限を2回行う必要がありますが、同日検査であれば食事制限から当日の準備までを1回で終えられるため、事前準備を手間に感じる方にとっては、大きなメリットといえるでしょう。
時間とお金の負担を減らせる
胃カメラと大腸カメラを別日に受ける場合、通院回数が増え、その分だけ移動時間や休みを取る必要が生じます。
同日検査では、検査日を1日にまとめられるため、通院のための時間や手間を短縮できる点がメリットです。
度々時間を取るのが難しい忙しい方も、同日検査であれば1日でしっかり胃腸の健康状態をチェックできます。
また、通院回数が減ればその分かかる費用も少し安くなり、再診料や通院に伴う交通費などコストも抑えられます。
検査自体の負担やストレスが一度で済む(点滴、痛み、不安や緊張など)
胃カメラや大腸カメラに苦手意識をお持ちの方は多いでしょう。
どちらも現在は鎮静剤や鎮痛剤の使用によって苦痛を抑えた検査が可能になってきていますが、それでもどうしても緊張してしまうものです。
「検査が怖い」「内視鏡に苦手意識がある」という方にとって同様の緊張を何度も経験しなくて済む点は大きなメリットでしょう。
また、鎮静剤を使用する場合は副作用でふらつきが起こることがあるため、当日は車・バイク・自転車などの運転ができなくなりますが、同日検査では、運転の制限も一度で済みます。
胃カメラと大腸カメラの同日検査のデメリット

同日検査には多くのメリットがありますが、すべての方にとって適しているとは限りません。
ここでは、胃カメラと大腸カメラの同日検査のデメリットを紹介します。
原則として鎮静剤を使用する必要がある
胃カメラと大腸カメラを単体で受ける場合であれば、希望すれば鎮静剤なしで受けることも可能です。
しかし、同日検査の場合は、検査の負担軽減やスムーズな検査のため、鎮静剤を使用するケースが一般的です。
胃カメラでオエッとなる(嘔吐反射/咽頭反射)が強いと、お腹にガスが増え、次に行う大腸カメラに影響してしまうことがあります。
また、嘔吐反射を繰り返したり、苦しくて動いてしまうと、医師も落ち着いて胃や腸内を観察することが難しくなります。
鎮静剤を使えば、ウトウトと眠ったような状態でリラックスして検査を受けられるため、患者さんの苦痛や不安を軽減しつつ、検査精度の向上が期待できます。
身体に負担がかかる
同日検査では、胃と大腸の両方を調べることで検査時間が長くなり、鎮静剤の量も増えるため、身体的・精神的な負担は大きくなります。
検査後に疲労感を感じたり、下剤の影響で脱水気味になることもあり、医師の指示に従って安静に過ごすことが大切です。
安全な検査にするためにも、余裕を持ってスケジュール調整をしておきましょう。
健康状態によっては同日検査が推奨されない場合がある
高齢者の方や、過去に鎮静剤でトラブルがあり使えない方、以下のような持病をお持ちの方は、同日検査は難しいと医師が判断することがあります。
- 重い心臓病や呼吸器疾患、糖尿病の方
- 肝硬変、腎不全の方
無症状の場合は保険が適用されず自費診療となる
胃カメラや大腸カメラは、症状がある場合や健康診断で精密検査を勧められた場合などは保険が適用されますが、無症状の場合は自費診療となります。
自費診療の場合は保険診療と比べて費用が高くなるため、事前に費用の目安を確認しておきましょう。
同日検査が可能なクリニックが限られる
胃カメラと大腸カメラの同日検査はどこでもできるわけではなく、実施可能な医療機関は限られています。
設備や医師、スタッフ、回復室(リカバリールーム)などの体制が整っている必要があり、すべての医療機関で対応できるわけではありません。
同日検査を希望する場合は、対応可能かどうかを事前に確認しておきましょう。
当院では、胃カメラと大腸カメラの同日検査が可能です。
胃カメラと大腸カメラの同日検査の通院回数は2〜3回が目安

胃カメラと大腸カメラを同日に行う場合、通院回数は2〜3回が目安です。
ここでは、それぞれの通院時にどんなことを行うか詳しく解説します。
1回目:事前診察
同日検査を行う前には、必ず事前診察を行い、医師が症状、既往歴、服用中の薬、過去の内視鏡検査歴などを確認します。
特に、抗血栓薬の内服や持病の確認は、安全に検査を行うために大切な点です。さまざまな点から同日検査が可能かどうかの判断を行います。
同日検査が可能な場合、食事や服用中の薬の注意点、下剤服用についての説明、採血などを行います。
2回目:胃カメラと大腸カメラの同日検査
2回目の来院が検査日です。
前日からの食事制限や当日の下剤服用の後、胃カメラと大腸カメラを順番に行います。
原則として鎮静剤を使用するため、検査後は回復室(リカバリールーム)でしばらく安静に過ごします。
当日は長時間の滞在になることが多く、検査後は自宅でゆっくり休めるよう予定を空けておきましょう。
3回目:病理検査の結果説明(病理検査をした場合のみ)
検査中にポリープ切除や組織採取(生検)を行った場合は、後日あらためて結果説明のための来院が必要になります。
病理検査の結果が出るまでには1〜2週間程度かかるのが一般的です。
胃カメラと大腸カメラの同日検査の流れ

胃カメラと大腸カメラの同日検査は、以下のような流れで進みます。
- 前日の検査準備
- 当日の検査準備(下剤の服用)
- 鎮静剤・鎮痛剤の使用
- 胃カメラ検査・大腸カメラ検査
- 回復室(リカバリールーム)で安静
- 医師による結果説明
ここでは、それぞれのステップについて解説します。
1:前日の検査準備
検査前日は、消化に良い食事へ切り替え、指定された時間以降は絶食となります。
事前準備は検査の精度に大きく影響するため、医師の指示を守りましょう。
2:当日の検査準備(下剤の服用)
検査当日は朝から下剤を服用し、腸内を洗浄します。
腸内洗浄が不十分だと再検査になる可能性があるため、便の色が透明に近づくまできれいに洗浄することが大切です。
当院では、下剤服用をご自宅で行うか、院内で行うかをお選びいただけます。
3:鎮静剤・鎮痛剤の使用
同日検査では、苦痛や緊張を和らげるために鎮静剤や鎮痛剤を使用することが一般的です。
鎮静剤を使うとウトウトして半分眠っているような状態で検査が受けられるため、不安や苦痛を抑えて検査できます。
4:胃カメラ検査・大腸カメラ検査
同日検査の場合、通常は胃カメラから先に行われます。口または鼻から内視鏡を挿入し、食道・胃・十二指腸を観察します。
その後、肛門から内視鏡を挿入して大腸全体を観察する大腸カメラを行います。
当院では、胃カメラを口からの挿入(経口内視鏡)と、鼻からの挿入(経鼻内視鏡)のどちらがいいか選んでいただくことが可能です。
5:回復室(リカバリールーム)で安静
検査終了後は、鎮静剤の効果が切れるまで、回復室(リカバリールーム)で30分〜1時間ほど安静に過ごします。
当日はふらつきや眠気が残ることもあるため、ゆっくり休めるよう予定を組みましょう。
6:医師による結果説明
医師による検査結果の説明です。
胃カメラ・大腸カメラの内視鏡画像を見ながら、異常の有無や今後の方針について説明します。当院では、内視鏡写真の添付されたレポートをお渡ししています。
組織採取(生検)を行った場合は、後日あらためて結果説明のために来院いただきます。
胃カメラと大腸カメラの同日検査の注意点

胃カメラでは喉の麻酔を使用するため、検査後1時間程は食べ物・飲み物は摂らないようにしてください。
鎮静剤を使用した場合は車や自転車の運転ができないため、公共交通機関の利用や家族に頼むなど事前に調整しておく必要があります。
検査後は眠気やだるさが残ることもあり、当日の仕事や重要な予定は避けましょう。
また、検査後は、胃腸に負担をかけない食事を選ぶことが大切です。医師やスタッフから詳しい説明がありますが、わからないことがあれば質問しておきましょう。
胃カメラと大腸カメラの同日検査の費用目安

胃カメラと大腸カメラの同日検査は、症状があり医師が必要と判断した場合は保険診療となります。
観察のみの場合、3割負担で12,000円〜18,500円、1割負担の場合は4,000円〜6,100円程度が目安です。
一方で、症状がなく健康診断目的で行う場合は、原則として自費診療になります。
自費診療の場合は医療機関によって費用は異なり、同日検査で40,000〜70,000円程度が一般的です。
なお、ポリープ切除や組織採取(生検)を行う場合は料金が高くなることがあるため、費用が気になる場合は事前に確認しておきましょう。
胃カメラと大腸カメラの同日検査が向いている方

胃カメラと大腸カメラの同日検査は、以下のような方におすすめです。
- 40歳以上の方
- 忙しくなかなか時間が取れない方
- 通院回数をできるだけ減らしたい方
- 健康診断で胃腸の異常を指摘された方
- 胃腸の症状がある方
- 鎮静剤を使う回数を減らしたい方
- ご家族にがん歴がある方
- しっかり身体の健康状態をチェックしたい方
胃がんも大腸がんも、早期なら完治を目指せるがんですが、初期症状はほとんどありません。
自覚が難しいからこそ、胃カメラや大腸カメラといった検査で早期発見することが大切です。
胃カメラと大腸カメラの同日検査についてのよくある質問

ここでは、胃カメラと大腸カメラの同日検査について患者さんからいただくことの多い質問と回答を紹介します。
Q:胃カメラと大腸カメラの同日検査はどのくらいの時間がかかる?
検査自体にかかる時間は、胃カメラは5分~10分、大腸カメラは15分~20分です。
下剤服用をご自宅で行ってくるか、院内でするかによってもクリニックでの滞在時間は変わりますが、全体で4〜7時間ほどかかるため、余裕を持ってスケジュールを立てておくことが大切です。
Q:胃カメラと大腸カメラの同日検査は痛みを感じる?
胃カメラと大腸カメラの同日検査では鎮静剤や鎮痛剤を使用することが一般的で、苦痛や不安を抑えて検査を受けられます。
眠っているような状態で検査が進むため、「気づいたら終わっていた」と感じる方も多いです。
検査に苦手意識がある場合は、前もって医師に伝えておくとリラックスする方法や楽に受けるコツなどを教えてもらえるため、相談してみましょう。
まとめ
胃カメラと大腸カメラの同日検査は、通院回数や検査準備といった患者様の負担を減らしつつ、食道・胃・十二指腸・大腸を一度に確認できる効率的な検査方法です。
普段忙しくてなかなか時間が取れない方や、胃がんや大腸がんのリスクが高くなる40歳以上の方は、同日検査を検討してみてはいかがでしょうか。
新宿トミヒサクロスクリニックでは、胃カメラ・大腸カメラの同日検査が可能な体制を整えています。
長年の内視鏡経験を持つ内視鏡専門医・指導医が、鎮静剤を用いて苦痛を抑えた検査を行っていますので、胃や腸の症状が気になる方、検査をまとめて受けたい方は、お気軽にご相談ください。




